ひとりを楽しむ

子育ても落ち着き、自分の時間がとれるようになってきました。一人でも充実した時間を過ごしてお伝えしていきます。

otakuはすでにフランス語

先日のフランス語の授業で、漫画のことを manga と言ったら、フランス人の先生(60歳くらい)に、bande dessinée japonaise と言えと注意されました。

 

 

Facebookでフランス語を学ぶ人たちのグループに入っているのですが、そのことを伝えたら、フランス人の30代以下なら充分 manga で通じる、とコメントが返ってきました。

 

 

私の先生のような年長者は日本の漫画を読んで育っていないのですが、今のフランスの若い世代は日本の漫画が好きな人が多いです。

 

 

私も4年前フランスに行って、ホテルの受付の若い男性とちょっとおしゃべりしたら、「キャプテン翼」が子供のころから大好きで・・・と彼に熱く語られました。私よりこの漫画に詳しかったです。

 

 

FBコメントで教えてもらったのですが otaku もフランスでは使われ始めているとか。(うそー)と思って和仏辞典ひいてみたら

 

 

おたく・・・otaku(→personne qui passe la quasi totalité de son temps, toute seule, à une activité quelconque) プチ・ロワイヤル和仏辞典

 

 

とちゃんと載っておりました!日本語に訳すと「オタク(なんらかの活動に全くひとりで、自分の自由時間のほとんど費やす人)」

 

 

だそうです。

 

 

これ読んで私も立派なオタクだなぁと思いました。今オタクっているのは(動詞にしちゃいました・・・)、you tubeで好きなダンサーの映像を探し出すこと。

 

 

10年ほど前、バレエのDVDをみて、パリ・オペラ座のある男性ダンサーに一目ぼれ。フランスで彼の踊るところを観に行きたいとフランス語を始めました。

 

 

残念ながらそのダンサーは足が悪くなって、踊り続けることを断念し、42歳の定年のところ、36歳の絶頂期に引退してしまったのです。

 

 

生で一度も観ることがかなわないことに大ショック。これから大活躍という時期に若くして退いたので、DVDもわずかしか映像が残っていません。

 

 

でもしばらくするとyou tubeが現れ、バレエの動画もたくさんアップされるようになりました。生で観ることはかなわなかったけど、映像で少しでも彼の素敵に踊る姿が観られて、本当にうれしいです。時々彼の映像やインタビューなど探し出しては、うっとりと眺めています。

 

 

オタクって「暗いイメージ」もたれがちだけど、ひとりで楽しむためには重要な資質だと思います。フランス語にもなって、インターナショナルになっている言葉なのだから、これからは自信もって Je suis  otaku(私はオタク)といってみようかな。

 

 

ちなみにそのダンサーは、指導者・振付家に転向し、「泉」という素敵な全幕バレエを振りつけました。2011年、2014年にパリ・オペラ座で上演されています。今まで子供が受験があったりとなかなかパリまで行けなかったのですが、今度上演されるときは絶対に行こうと思います。