友達は少なくていい
数年前に15才くらい年上の女性、人生経験を積んだ方から聞いた言葉が心に残っています。
「自分にとって都合のいいだけの人を『友達』と呼ぶ人がいる。そういう人の『友達』になると大変である。」
その方は「私たち『友達』でしょう♪」と自分の都合の良いように相手を利用する人には気を付けなさい。」という意味でおっしゃったのでした。
(うん、なるほど~)と(残念ながら)その時脳裏に何人かの「友達」の顔が思い浮かんでしまいました。
・自分の話ばかり聞いてもらいたがって、私が話そうとすると興味ないらしく、自分の話にすりかえてしまう
・私にいいことがあったとき、露骨に不機嫌になる人
・やたらとプライバシーを詮索してくる
そんな人たちの顔が思い浮かんだのです。思えばこっちがいろいろしてあげるばかりで、受け取るものがなく精神的に消耗する関係でした。真のお友達じゃあなかったのですね。もう今はそういう人たちとは付きあわないようにしています。
その時30年くらいの付き合いで、自分のなかでは「親友」かな・・・と思う人の顔が浮かばなくて、よかったです。
その友達をはじめ、心地いいお付き合いの相手って、
・私が話すときにうなずきながらさえぎらずに聴いてくれて、ちゃんとコメントをしてくれる
・私にいいことがあったとき、一緒に喜んでくれる
・過度にプライバシーに踏み込まず、適度な距離感を保ってくれる
こういった人たちです。もちろん私もその人に対して、同じような存在でありたいと気を付けています。
友達って、本当は自分に都合のいい人なんじゃなくて、一番気を遣ってその関係を長く良好にするために努力が必要な存在なのだと思います。
でも人間ってそんなに多くの人に気遣いしたり、努力したりできっこありません。
だから私は友達は少なくていいのです。その少しの友達と、精神的に与えあう関係が築けたら充分で、たくさんの人とメアドやラインのアカウントを交換し合うことには魅力を感じません。