ひとりを楽しむ

子育ても落ち着き、自分の時間がとれるようになってきました。一人でも充実した時間を過ごしてお伝えしていきます。

おうちギャラリーを楽しむ

ケチで有名な名古屋人です(^-^;

 
 
私の先祖は江戸時代名古屋の中心地に住んでいて、明治初めに郊外に移り住んだそう。
 
 
実家はどっぷりと名古屋独自の価値観に染まっていて、若い頃はそれが普通だと思っていました。
 
 
例えば「節約第一」「お値打ちなものを買う」、ヨソ様の目に触れるものは「安物はみっともない」「恥ずかしくないよう一級品を…」というような。食事を質素にしてお金を貯めてブランド品を買うという感じでした。
 
 
昔「名古屋嫁入り物語」という、普段地味だけど、結婚式は超派手に行うというTVドラマがよく放送されましたが、あのドラマは多少誇張されてはいましたが、我が家も基本的考え方はこの通りでした。
 
 
そんな家で育った私が大阪育ちの夫と結婚しました。
 
 
大阪の夫の家族は「見栄なんかにお金は使わない」、「自分が楽しめること、意義があることにお金を使う」という考え方です。
 
 
私の父が「結納は絶対にして」と、言い張るのですが、夫の父は「そんな形式的なことに費用使うなんて…」と全く噛み合わない。まさしく「名古屋嫁入り物語」と同じでした。
 
 
父からしたら、自宅に結納飾りをドーンと置いて、お客さんに「こんな立派な結納するところに嫁ぐんですよ♪」と御披露目したかったんでしょう。結局義父が折れてくれました。
 
 
それから何年もたち、結婚とは異なる価値観を擦り合わせていく作業だ…とよくいいますが、私もだんだんと名古屋的価値観から抜け出して、見栄のためでなく自分が満足できるお金の使い方をすることができるようになってきました。
 
 
父はブランド品が大好きでしたが、私はほとんど持っていない。その代わりお気に入りの版画を一年悩んで購入しました。1910年代のフランスのアンティーク版画です。「薔薇の精」というタイトルです。これを玄関に飾って、バラの花を飾って眺めてうっとりするのが、私にとっては今一番の幸せな時間です。
 

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