ひとりを楽しむ

子育ても落ち着き、自分の時間がとれるようになってきました。一人でも充実した時間を過ごしてお伝えしていきます。

ひとり旅を選ぶ その3

「子供の成績が悪い」・・・この悩みについて彼女が自分なりに解決法を探っているようなら、まだ共感できて、心通じ合う楽しい旅行になったかもしれません。

 

 

「成績が悪いから塾に入れたいけど、いいところ知っている?」とか

「英語はどうやって勉強したの?参考にしたいわ」という話の流れだったら

私も親身になって耳を傾けたと思います。そして旅行したことでより親密になっていい関係が築けたと思います。

 

 

学校に対する不満・恨み・自分の子供のふがいなさを垂れ流しているだけで、そこから一歩も進もうとしていないことが私には理解できず、心が通じ合わない2日間となってしまったのでした。そして心が通じ合わない人と過ごす時間というものは、ひとりでいるよりも辛いことだとわかりました。

 

 

また旅行というのは決して安くない費用をかけて出かけるものです。子供の愚痴や相談は近所のカフェででもできます。やはり旅行に来たからには、個人の悩みは一度忘れて、旅行先の風景、歴史、政治、人々、食事・・・そして同行している人に真摯に向き合うことが大切だと思うのです。

 

 

数か月後届いた年賀状には「香港旅行ではお世話になりました」と書いてありました。一緒に行ったのは台北です・・・。脱力しました。彼女は子供のことで頭がいっぱいで行先はどこでも結局は一緒だったのかもしれません。せっかくの旅行、それではもったいないなぁ・・・と思います。

 

 

私たちが台北に行った時期、中国寄りの政策を打ち出している政権に対して、若者たちの抗議行動が過熱。国会前はバリケードが築かれ、ものものしい警備が新聞、テレビで報道されました。ツアーのミニバスが国会近くを通ったとき、大勢の警官、高く組まれた有刺鉄線などが、リアルに抗議活動の激しさを伝えていました。大変印象に残る旅行となりました。

 

 

帰国してからも台湾の政治について興味が湧いて、より一層真剣に報道を見るようになりました。短期間の旅行でしたが、私の視野を広げてくれたことは間違いありません。

 

 

人生の半分以上が過ぎました。旅行はたくさん行きたいけど、お金もかかるし、自分や家族がいつまで健康かもわかりません。だからこそ一回一回心に残るような、自分にとって「学び」につながるような旅行をしたいと思います。同じ気持ちを持った人と一緒なら、ひとりで行くよりきっと素敵な旅ができるでしょう。そんな人が見つからなかったら・・・

 

ひとりで行っちゃいます!