ひとりを楽しむ

子育ても落ち着き、自分の時間がとれるようになってきました。一人でも充実した時間を過ごしてお伝えしていきます。

東京一人旅 買い物代わりに

東京は美術館がたくさんありますが、一番気に入っているのが目黒にある東京都庭園美術館です。

 
 
ここは戦前は皇族、朝香宮邸宅でした。1922年から1925年までパリに滞在した朝香宮夫妻が、帰国後フランスの芸術家アンリ・ラパンに依頼して建てた邸宅です。
 
 


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細部に至るまで当時のフランス アールデコの要素を採り入れていて、建物自体が芸術品です。
 
 
 
写真が撮れないのでお見せできず残念ですが、食堂には食べ物をモチーフにした装飾が施されていたり、とても素敵な美術館なのです。
 
 
 
この時期は「メディチ家の至宝」という展覧会が催されていました。
 

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イタリアでかつて栄華を極めたメディチ家一族の盛衰が、一族所蔵の宝石類や絵画を通して観ることができます。
 
 
 
メディチ家は銀行業で莫大な富を築きあげ、宗教界にも人材を輩出。当時のフィレンツェで強大な力を持っていました。フランス王家にも二人を嫁がせています。
 
 
 
30年以上前の高校の世界史の授業なんて、すっかり忘れてしまったので、音声ガイドを聴きながらヨーロッパの歴史を学び直しです!
 
 
 
展示されたカメオ(鉱石等に人物や風景が彫り込んである装飾品)や宝石類をみてうっとり♡
 
 
 
ウィンドウショッピングしてても、こちらの贅を尽くした宝石を観たあとでは、色褪せてみえちゃって、むやみに買おうと思わなくなるので無駄遣いしなくなりそう!美術館の効用ですね♪
 
 
 
栄華を極めたメディチ家もだんだんと衰退していき、血統が途絶えます。最後の相続人の女性が亡くなる時、一族のすべての宝飾品と芸術品が寄付されました。散逸されず、今私たちがこうやって楽しめるのも彼女のお陰です。
 
 
 
朝香宮もまた戦後皇族の立場を失い、邸宅は外務省へ貸出され、企業の所有を経て今は東京都の管理下のようです。こちらには7年くらい前にも来たのですが、その時は広いお庭で多くの人が憩いの時を過ごしていました。現在庭園は整備中で、一部しか解放されていないので、整備完了後のお庭を訪れる日が楽しみです。