東京一人旅 ルノワール展
フランス語のクラスメイトがGWにパリに旅行に行き、オルセー美術館にいったそうです。が、楽しみにしていたルノワールの絵が1枚もなくて、ガッカリしたそう。
それもそのはず5月は京都、名古屋、東京で同時にルノワール展が行われており、ほとんどすべてが日本に来ていたのですから。(ただし名古屋は3枚ほどで、ほとんどが他の画家の絵でした。)
私も4月に名古屋、京都に行き、5月は東京とルノワールを堪能してきました。
人物画が多いのですが、妻や子供たち、お手伝いの親戚の女性などを、愛情溢れる眼差しで見詰めて描くルノワールの優しさ,モデルたちの彼に対する信頼が伝わって来るので、心が温かくなります。
特に前日、前々日と若冲、カラヴァッジョという超個性的な画家達との、ちょっぴり緊張した交流をした後では、彼の作品の穏やかさに癒されます。
ルノワールはおそらく日本人が好きな画家のベスト5に入ると思うのですが、こんなところが理由ではないかしら。(でも超個性派も私は好きです♪)
一人旅は寂しいと思われるかも知れませんが、こうやって毎日偉大な画家たちの人生を濃密に味わえたので、不思議と寂しくなかったです。
もう皆さんお亡くなりになって長いんだけど、作品を通していつでも私たちに語りかけてくれるのです。そして私たちもそれを受けとめる。時空を越えた会話を楽しめることが、絵画鑑賞の魅力です。